過去の日経長期シナリオ


その時点で予測していた日経平均株価の年ごとのシナリオ
2014年から2017年


【17年9月24日時点の長期シナリオ】

日経平均株価の年末までのシナリオを若干変更します。
以下の図が変更後のシナリオです。

日経平均株価日足

日経平均株価は、9月8日の安値19239円が押し目底になって、一気に上昇を開始して、6月につけた高値20318円を突破しています。
急激な上昇は、一気に目標値を目指す動きなので、その時点での多くの市場参加者が目標としている場所がはっきりする動きです。
多くの市場参加者がはっきりと意思表示する場所なので、急激な上昇があらわれた後は、その後の展開が明確になります。

急激で値幅の伴った上昇があらわれたときに考えられる展開は、以下の通りです。
・上昇の流れは、大勢の目標値へ到達するまで終わらない
・上昇途中の調整は、小幅調整程度の調整、日柄の短い調整になる
・上値、下値を切り下げる動きがあらわれたら、勢いの強い上昇が終焉したサイン
・上昇が終焉した後は、日柄と値幅の伴った下げ場面へ入る
・下げ過程で、勢いの強い上昇分のすべてを押し戻されると、勢いの強い上昇でつけた直近の戻り高値は、大勢が同意したこれ以上へ行き難い場所になる(次の上げやすい時期へ入る前に十分な準備を経過しなければ、高値を越えられない)
・下げ過程で、勢いの強い上昇分のすべてを押し戻されず、途中で下値を拾われて押し目底を確認するなら、その後の上昇は、戻り高値を大幅に上回る上昇場面になる

このような勢いの強い上昇があらわれときの特徴を理解していれば、日経平均株価の今後の展開は、3通りに絞られます。

まず、現在の勢いの強い上昇の目標値として考えられる場所は、5月からのもちあいレンジ上限となる6月20日の高値20318円付近、
または、本年が強気パターンの年である場合の本年の変動幅(4000円幅から6000円幅)を考慮した目標値のどちらかです。
本年の目標値は、4月17日の安値18224円に4000円を加えた22224円が最低限の地点として挙げられます。

大勢の上昇の目標が20318円だった場合、9月21日の高値20481円前後が上値の限界となって、いったん値幅の伴った調整場面へ入ります。
その場合、上げ分のすべてを押し戻されるか、途中で止まるかによって、その後の動き方が変わります。
すべてを押し戻される場合(19239円前後まで下げる場合)、20481円付近が本年の最高値になる可能性が出てきます。
そうなると、年末まで上値重い展開を想定することになりますが、それだけでなく、本年の変動幅を上げで消化できなくなるので、年末へ向けて下げ方向で年間の変動幅を消化する展開を考えておく必要が出てきます。

本年が強気パターンの年になるなら、年末までに222224円以上へ上昇する場面があると考えられます。
20481円付近が戻り高値になって、値幅の伴った調整入りする場合でも、12月までの残された期間で22000円以上へ上げる展開になる必要があるわけです。
1か月の変動幅の平均は、だいたい1000~1500円幅程度です。
だとすれば、20481円前後が戻り高値になった後の調整は、20000円を大きく下回らず、10月中に終了して、上昇を開始すると考えられます。

20481円前後が戻り高値にならず、勢いの強い上昇を継続する場合、その上げの目標値は、年間の最高値付近を一気に目指す動きです。
目先、反発して20481円を越えた後は、小幅調整を繰り返しながら、10月中に22000円以上をつけて、戻り高値をつける動きになると考えられます。

勢いの強い上昇を継続する場合、22日の安値20249円か、25日の安値のどちらかが押し目になって、再上昇を開始するはずです。
そうならなければ、10月中旬、または下旬頃まで、下値を試す動きになることを考えておきます。

上値重い展開もシナリオに加えてしますが、年末へ向けた円安の見方に変更はないので、この展開は想定していません。
一応、10月に押し目をつける展開になる場合、20481円が強い壁になる可能性を無視しないため、頭のすみに入れておきます。

 


 

【17年9月14日時点の長期シナリオ】

NYダウ日足

NYダウは、2015年8月以降、大勢の上昇局面へ入り、5つの波のパターンを形成中の可能性があります。
この上昇の上値目標値は、21927ドルを大幅に上回る地点です。
22000ドル以上という目安のため、すでに達成していますが、全体のチャートで見れば、22000ドルだと上げ足りないという印象になります(根拠はありません)。

FRBは、17年が年3回の緩やかな利上げを実施するという方針を変更しないようですが、18年以降、利上げの速度を速める可能性があります。
株価が十分に上昇し、完全雇用を達成し、賃金の上昇傾向が強まれば、FRBによる利上げは、そのまま株安へと直結します。
そのため、来年のNYダウは、上値を抑えられる可能性があります。
上値を抑えられやすい時期は、年末から年初にかけて、3月、5月が挙げられます。

前述した通り、2015年8月以降の上昇が5波のパターンを形成中だとするならば、現在は、3波目の上昇の最終段階です。
3波は、一度、16年4月から6月までの調整(1104ドル幅)と同程度の値幅の下げを経過した後、最後の上げを経過して終点をつけることになります。
この3波の終点をつけるまでの一連の動きを、2018年に経過すると考えられます。
3波の終点をつけた後、図中の最大の調整となる、15年11月から16年1月までと同程度の調整場面へ入ると考えられます。

さて、3波の終点をつける前に、まず、1104ドル幅の調整場面へ入ると考えられますが、その時期の候補は、9月末から10月上旬、次が年末、年初です。
これから上昇を継続して、来年の3月、5月頃まで、6か月以上も明確な上昇トレンドを形成する理由が見当たりません。
FOMCを経過するごと、NYダウが上値を抑えられる可能性が強まるからです。
9月末からの大幅調整となると、トランプ大統領の政策が株価を押し上げないという判断になります。
そうなると、今後、NYダウを上昇へ導く根拠が薄れてしまうので、1104ドル幅の調整があるなら、年末頃と考えられます。

「NYダウが22000ドル以上へ大きく上昇する」、
「1104ドル幅の調整が年末頃にあらわれる」ということなら、
NYダウが、22000ドル以上を目指す時期は、10月から12月にかけてだと考えられます。

2018年は、年初に1104ドル幅の調整を経過した後、再度、それまでの3月、または5月まで高値を更新する程度の上げ場面へ入ると考えられます。
その一連の動きを経過した後、図中の最大の調整となる、15年11月から16年1月までと同程度の調整場面へ入ると考えられます。

円・ドル相場が年末に120~130円の範囲内へ位置しているという見方が正しければ、円安へ向かうはっきりとした流れのできる時期は、10月から12月だと考えられます。
前述した通り、NYダウが22000ドル以上の上げ余地があるとするなら、上昇する時期は10月から12月です。

本年が強気パターンの年になる場合、本年の目標値は、22000円から24000円の範囲が考えられます。
まだ、2000円幅以上の上げ余地があります。
強気の展開になるなら、日経平均株価は、10月から12月にかけて、目標値を目指す動きになるはずです。
来年、NYダウや円・ドルが上値重い状況になることを考慮すると、日経平均は、年内に一気に上げ幅を拡大してしまう可能性があります。
そのような動きになるなら、12月まで、3か月間で4000円幅の上げ場面になるはずなので、10月以降、値幅の伴った調整場面へ入る場面があまり見られなくなります。
10月以降の上げ方により、年末の値位置が見えてくると考えておいて下さい。

日経平均株価日足

 


【17年7月17日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

本年の日経平均株価は、強気パターンの年になる公算です。
その場合、4月17日の安値18224円が本年の最安値となると考えられます。
年末までの最高値の目安は、22500円から24500円の範囲が考えられます。
5月からのジグザグの値動きによって、現状での上げ難さを確認しているため、次に高値を更新できる時期は、10月以降になると考えられます。
したがって、本年が強気パターンの年になる場合、これからの展開は、10月に20500円程度の値位置になっているということを前提にしたシナリオになります。
当然、8月は、戻り高値を積極的に更新できない動きになる公算です。
例年、9月も上値重い状況を継続すると考えられますが、本年は、9月のFOMCで利上げが意識される場合、8月中旬以降、円安の流れができる可能性があるため、日経平均が9月に高値を更新する展開を無視できません。
これらを考慮すると、推測できる展開は、2通りです。
8月頃に19449円前後で押し目底をつけて、上昇を開始するパターンと、
9月頃に18500円前後で押し目をつけて上昇を開始するパターンです。

現時点では、どちらの展開になるかがわかりませんが、週明け後、日経平均が上昇して、6月20日の高値20318円を越えて、高値を更新するなら、8月に19449円前後で押し目をつける展開になる可能性が大きくなります。
また、7月に高値更新となるなら、その動きは、本年が強気パターンの年になるというサインになります。

 


【17年5月1日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

日経平均株価の2008年10月28日の安値6994円からの上昇の流れは、5つの波のパターンを形成中だと考えられます。
この上昇は、2015年6月24日の高値20952円で5波の終点をつけているか、2016年6月24日の安値14864円が4波の終点となって、その後、5波目の上げの流れへ入っているかのどちらかが考えられます。

ところで、今後の展開を考える上で、必ず考慮しておかなければいけないポイントがあります。
それは、「FRBが利上げを実施する過程で、円安の流れができること」「2019年後半に消費税を10%へ引き上げること」「日銀の金融緩和は2021年の安倍首相の任期とともに終了すること」です。

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日銀の金融緩和に関連して、最近、政府は、日銀政策委員会のメンバー9人のうち次期審議委員として、三菱UFJリサーチ&コンサルティング上席主任研究員の片岡剛士氏と三菱東京UFJ銀行取締役常勤監査等委員の鈴木人司氏の2人をあてる人事案を衆参両院に提示しました。7月23日に任期切れを迎える木内登英氏と佐藤健裕氏の後任になります。
金融緩和反対派の2人が抜けて、推進派の片岡氏と中道の鈴木氏に入れ替わります。
この人事は、テーパリングの時期に影響するのかと言えば、黒田日銀総裁がテーパリングを実施する条件を昨年9月に提示しているので、あまり関係なさそうです。
ただ、現在、量的金融緩和と合わせて行っているマイナス金利政策に関しては、銀行の積極的な貸し出しうんぬんとかにかかわらず、早めに終了することになりそうです。
どちらも銀行の人であり、マイナス金利には異を唱えています。
要するに、どうせ金融緩和はやめられないので、なんとかマイナス金利政策だけやめてもらうため、金融緩和賛成だけどマイナス金利に意味がないという銀行の理屈を言ってくれる人を押したということです。

三菱東京UFJ銀行は、5月1日、独自の仮想通貨「MUFGコイン」の実証実験を始め、ます。
年内に国内の全行員約2万7千人が使えるようにして、来春には一般向けに発行する計画のようです。
来年以降、自分たちが勝手に通貨を発行して、じゃんじゃん金融緩和をやるのに、反対などできるはずもありません。

マイナス金利政策は、銀行の収益を圧迫しています。
昨年、純利益は、大手銀行が-7%、地銀で-13%になっています。
融資担当の銀行員は、企業診断のできない人が多いのかもしれません。
収益の幅が小さくなっている分を取り戻すため、劣後ローン、不動産投資への融資を増やしています。
まともな融資担当者もいない状況で、マイナス金利であるにもかかわらず、国内の投資が思うように伸びていません。
あと数年、マイナス金利を継続して、銀行の経営改善をはかるようにうながしたいところですが、来年にはマイナス金利をやめる方向だと思います。
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FRBが利上げを実施することによる円安は、今年後半の動きとしてあらわれる可能性があります。
消費税の引き上げは、金融引き締めになるので、株価の下落につながります。消費税引き上げが意識される2019年は、日経平均は、下値堅く推移することがあっても、積極的に上げ幅を拡大する展開を見込めません。

これらを考慮すると、今後、無視できない展開は、
「今年後半、日経平均株価が上昇する」
「現在の下値堅い、上げやすい状況は2018年末頃までに終了する」
という2点です。

2015年6月24日の高値20952円で5波の終点をつけている場合、本年は、3月2日の高値19668円付近が最高値となると考えられます。
今年後半、10月頃から価格が上昇するなら、1500~2000円程度の値幅の上げ場面が考えられます。
だとすれば、10月までには、19668円から2000円引いた17500円程度まで価格が下げている必要があります。
こちらの展開になる場合、4月17日以降の上げは、19668円前後で上値を抑えられて、5月中、または6月頃から下降の流れへ入ると考えられます。

2016年6月24日の安値14864円が4波の終点となって、その後、5波目の上げの流れへ入っているならば、6月24日からの5波の上昇は、4月17日以降、5波目の最終段階の上げ局面へ入っているという見方になります。
この上昇は、少なくとも来年春まで継続する動きになると考えられます。
今年の最安値が18224円だと考えられるので、今年の上値目標値は、22500~24500円程度が挙げられます。
来年は、26000円以上へ上昇する可能性があります。
こちらの展開になる場合、4月17日以降の上昇の上値目標値には、15年6月24日の高値20952円付近が挙げられます。
6月から7月頃までに21000円程度、あるいはそれ以上へ上昇した後、8~10月頃までにいったん値幅の伴った調整場面を経過し、9月、10月以降、本年の最高値を目指す上昇の流れへ入る展開が予想できます。

 


【17年2月6日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

17年の日経平均株価は、2月に下値を掘り下げて、18000円を目指す展開になるか、1月18日以降が上昇の流れへ入るかによって、上値余地が変わる可能性があります。
2月は、投資資金が積極的に市場へ入りやすい3月、4月を前に、徐々に仕込んでおく時期であり、1月からの動きとして、下値を試す動きとなったとしても、下値が限られて、積極的に下値を掘り下げる時期ではありません。
2月に積極的に下げて、1月の安値を下回る展開になる場合、その年は上値重い状況だと推測できます。
詳細は、2月5日に配信した動画(以下のアドレス)で確認して下さい。
(日経平均相場展望 https://youtu.be/f-EOrXhLpIo)

1月5日からの下げは、日柄が長く、振れ幅が大きくなっています。
2月に入り、下降の流れを継続して、1月18日の安値18650円を割れる展開になるなら、それは、4月に向けた上昇場面があったとしても、戻り高値19615円、あるいは20000円の節目が市場参加者に意識されていて、現状で上昇の流れへ入っても、この地点以上を積極的に買えないという考え方が多数を占めていることを示唆しています。
上げやすい時期に価格が下げる理由は、上昇して十分な値幅の利益が得られる程度まで下げる動きだからです。
また、上げやすい時期の下げは、下げ分を戻す日柄と、残された日柄が短くなることで、上値余地が限られてくるという見方もできます。

目先の価格が下げて、18650円を割れる動きになった場合、現在の下げは、11月1日~9日までと同程度の値幅(1362円幅)の下げ場面となって、18253円(19615円-1362円)を目指す展開という見方と、1月5日以降が5つの波のパターンとなって、18000円以下を目指すという2通りの展開が考えられます。
前述した過去の経験則を考慮すると、これから一段安になるなら、後者の可能性を重視する必要が出てきます。

強気の展開があるとするなら、2月3日の安値18830円が押し目底になって、上昇を開始するはずです。
その場合、4月、6月頃までに21000円、22000円を目指す展開が考えられます。

 


【16年10月30日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

9月27日、日銀会合の後、黒田総裁は、記者会見で、
「日銀の政策発表の仕方を、市場にインパクトを与える方法から、市場を誘導してゆく方法へと変更する」
「長期金利と短期金利の差をコントロールすること」
「金融緩和は、物価目標2%を超えて、それが安定するまで継続すること」
を発表しました。
金融緩和を嫌う勢力が多く、これまでは、物価目標2%へ到達する前に、反対勢力に押し切られるか、または黒田総裁の任期切れにより、金融緩和を終了する可能性があると考えられていました。
しかし、9月27日の決定により、日銀は、安定的に物価が2%以上で推移するまで、何年でも、金融緩和を継続することを明確にしたことで、これまでの金融緩和の終点がいつになるかわからないという不安を一蹴することに成功しました。
金融緩和を継続している間は、どんなに円高が進んでも、100円程度で下値を支えられる可能性が大きくなります。
また、投機市場へ資金が流入しやすい状況が続くことや、日銀による(ETFによる)株価の下支えがあるため、市場全体が上方向の流れを継続しやすくなります。

2019年10月に消費税が引き上げられます。
そのため、2019年は、金融引き締めへ向けた動きの始まりが意識されることになります。

今年前半の消費税の引き上げ延期と、9月の日銀の発表により、円・ドルが安定する期間、株式市場全体が上方向に推移する期間が少なくとも1.5~2年間くらいあると判断できる状況になりました。

それにもかかわらず、市場全体に不信感が拭えなかった最大の理由は、安倍総理の任期が2018年9月までだったからです。
安部総理が18年9月で退陣する以上、18年4月に日銀の黒田総裁の任期切れ後の後継者は、安倍総理の思惑が反映されない可能性がありました。
そのため、18年4月以降は、金融緩和を終了する方向で考えなければいけない状況ができるという不安がありました。

10月19日の役員会では、自民党政治制度改革実行本部(本部長=高村正彦副総裁)が現行の「連続2期6年」を見直すことを決めました。
これにより、安倍総理は、最大で「連続3期9年」、2021年9月まで、総理大臣を続けることができることになりました。

10月19日の決定により、市場全体にどんよりと覆っていた不安が吹き飛ばされて、少なくとも、18年末ごろまで、株式市場の上昇局面を予想できる状況ができました。

7月4日に更新した長期シナリオは、今年から来年前半までの展開を想定することしかできませんでした。
そのため、来年、どこまで上げられるのかを考えにくい状況でした。
安部総理の任期延長により、来年の全体像が見えてきたため、少し遅くなりましたが、長期シナリオを更新します。

これまでは、来年前半までに来年の最高値をつける展開を想定していました。
そのため、今年の大納会の値位置を重視してきました。
しかし、FRBの利上げの遅れと利上げペースが緩やかになることによって、NYダウが下落する時期が遅れ、下落速度が緩やかな期間が長くなると想定できる状況です。
また、円安へ向かう速度が緩やかになると考えられます。
来年、後半が円安局面になる可能性が出てきたからです。

これらの変化によって、日経平均株価は、来年、1年を通じて上昇の流れを作るパターンになると考えられます。
想定できる展開は、上図で示した通りです。
本年年末の値位置が18000円前後かそれ以下の場合、6月頃までの上げが21000円程度になると考えられます。
これまで、それで終了という見方でしたが、今後は、来年後半から再来年にかけて、さらに一段高を目指す動きが想定できます。

本年年末が19000円、20000円をつけているなら、来年前半、一気に24000円程度まで上げる展開も考えられます。

 


【16年7月4日時点の長期シナリオ】

パラレルワールドの存在を考えたことがあるでしょうか。
選択次第で、未来は複数にわかれていて、そのどれもが現実に存在しているという考え方です。
複数の未来への道筋は、毎日が分岐点になっているわけではありません。
分岐点になるべき場所は決まっていて、そこでどういう選択が行われるのかによって、向かうべき未来が変わります。

パワー・トレンド理論のわかりやすい言葉を探していましたが、パラレルワールドを使うとわかりやすいのかもしれません。
未来は複数あり、分岐点を通過するごとに辿るべき場所が限られてきます。
パワー・トレンド理論は、複数の未来のシナリオの作り方の基準を示し、分岐点でどの道筋が選択されたのかを判断するための基準を示しています。

年間のシナリオは、分岐点を経過するごとに絞られて、精度が高くなります。

5月の時点では、5月中にもうその地点以下へ下げない場所まで到達して、その後、上昇の準備に入るか、上昇の流れを作ると見ていました。

その見方ははずれてしまいましたが、日柄を経過したことで、価格を大きく動かす可能性のあるイベントを経過し、シナリオは絞られてきました。

5月の時点よりも精度の高い予想になっているにもかかわらず、5月の値位置と変わらない場所に位置して、そして、5月の時点で想定している上げ幅にも変更がありません。
5月以降にすんなりと上昇できませんでしたが、今年は絶好の買い場であることに変わりはありません。

以下では、今年の後半に上昇するという理由のおさらいをしておきます。

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日経平均株価の値動きの特徴

 

上の表は、以前から話している日経平均の値動きの特徴です。
90年以降、ほとんどの年で9月~翌1月までに押し目をつけた後、3~6月頃までに2000~7000円幅の(5000円前後が多い)の上げを経過しています。
2月に9月~翌1月までの安値を割れた年は、26年間の中で6回しかありません。

92年、95年、01年、03年、08年、11年です。
92年は、住専(住宅専門金融会社)を中心に不良債権問題が意識された年です。
92年末から、BIS規制が本格的に適用されることになっていたことが要因の1つと言われています。
バブル崩壊後の不況に加えて、銀行の貸し渋りから、90年以上に投資資金が市場から逃げてゆく年になりました。
95年は、メキシコ通貨危機に端を発した急激な円高が年初から5月まで継続しています。
01年は、積極的な景気刺激策でデフレ回避をはかった小渕政権から森、小泉政権へと移り、緊縮財政へと転換し、00年のITバブル崩壊の流れを継続する格好で、日経平均が下値を掘り下げる動きになりました。
02年9月に金融相に就任した竹中氏は、大銀行の破たん容認と受け取れる発言をしたことで、金融危機の懸念を払しょくできず、株式市場が03年の年初に下降を継続する格好になりました。
2月に前年秋からの安値を掘り下げる動きは、特別に弱い状況があるからこそあらわれているわけです。

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92年の日経平均株価の値動き

95年の日経平均株価の値動き

01年の日経平均株価の値動き

03年の日経平均株価の値動き

08年の日経平均株価の値動き

≪特別に弱い年は放置されない≫
92年は、8月28日に総事業規模10兆7000億円となる景気対策が決定され、その後、93年4月にも総事業規模13兆円となる経済対策が決定されました。
日経平均株価は、92年8月に14191円で底値をつけた後、公的資金の積極的な下支えにも助けられて上昇を開始し、93年9月の高値21281円まで、1年間継続し、7087円幅の上昇局面となっています。

95年は、1月から4月までの期間で20円幅にもなる円高局面を経過していたため、それを止めるべく、日米独でドル買いの協調介入が行われました。
円・ドル相場は、95年4月に79.8円をつけた後、98年8月に147.57円をつけるまで、長い円安場面となっています。
日経平均株価は、95年7月の底値14295円から上昇を開始して、96年6月の高値22750円まで、だいたい1年間で8455円幅の上昇局面となっています。

01年は、日銀が初の量的緩和政策を行いましたが、小泉政権発足後の緊縮財政が緩和効果を打ち消して、結果として、日経平均が翌年以降も下降を継続しています。
01年以降、日銀は、量的緩和、銀行保有株式の買い取り、資産担保証券の買い入れなど、金融機関、市場への資金供給を積極的に行う中で、GDPがプラス成長となっていましたが、株価の下落が継続していました。
投資を消極的にしていた金融不安を払拭すべく、03年は、莫大な公的資金を金融機関に投入し、銀行を救済することで、市場に安心感を与えました。
01年に大銀行も救済しないとした宣言を撤回したわけです。
手のひら返しだとか、嘘つきだとか言われましたが、結果として、日経平均株価は、03年3月の底値7603円から、07年2月の高値18300円まで、4年間で、10697円幅の上昇局面となっています。

過去5回のケースでは、01年を除けば、その年のうちに底値をつけて、少なくとも1年程度継続する上昇局面へ入っています。
特別に弱い年は、放置されず、株価を押し上げるのに十分な政策が実行されているわけです。

本年も特別に弱い年のパターンを経過しています。
そのため、安倍首相は、消費税の引き上げの延期を英断し、参議院選挙後に10兆円規模の大規模な財政出動を発表すると言われています。
日銀は金融緩和を継続している状況です。

本年は03年のような状況だと見ています。
スタート地点は遅くなっていますが、今年の安値は、来年まで続く上昇局面の始まりだと考えられます。

今後のシナリオは、以下の通りになります。

日経平均株価日足と予想線

 


【16年5月1日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

最も注意しなければいけないポイントなので、最初に書いておきます。
以下のシナリオは、17年の消費税の引き上げが延期、廃止されることが前提となっています。
以下の内容と矛盾しますが、大規模な財政出動がなくても、消費税をやめるだけで十分です。

16年は、特別に弱い年の動きになっています。
前回、紹介した通り、そのような年は、大規模な財政政策が実施されて、翌年へ向けた動きとなる10月以降に上昇を開始します。
今年のポイントは、10月までのいつ頃、今年の最安値をつけるかです。

円・ドル相場が今年の円高のピークをつけるとき、日経平均が今年の最安値を確認できる展開になると考えられます。
4月29日、円・ドル相場が、円高のピークになると想定していた106.63円へ到達したことで、日経平均株価は、5月に今年の最安値を確認できる展開になる公算が大きくなったと言えます。
最安値を確認できると書いた理由は、5月2日の動き方次第で、2月12日の安値14865円が年間の最安値になることも考えられるからです。

日経平均株価は、5月2日~13日の期間、だいたい14500~16000円の範囲で底値をつけて、その後、上昇を開始する公算です。
8月から10月の期間は、例年の通りに上値重く推移する可能性があります。
ただ、9月にFRBが利上げを開始する場合、9月以降に円安の振れ幅が大きくなることも考えられます。
そうなると、9月に押し目をつけて、来年へ向けた新たな上昇を開始する可能性が出てきます。

 


【16年3月17日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

16年の日経平均株価は、2月に前年9月~1月までの安値を割れる動きとなり、特別に弱い年の値動きとなっています。
このような年には、特徴があります。
年初から価格が大幅に下げることが異例であるため、そのような年は、インパクトの強い政策が実行されるということです。
そのため、9~1月の安値を2月に割れた年は、その年の中で底値をつけて、翌年まで継続する上昇の流れへ入ります。

アベノミクス第一の矢は、金融緩和によって、市場へ流入する資金を拡大させ、円安へ誘導することでした。
金融緩和を継続している状況にもかかわらず、異例の下落場面となった理由は、米国の利上げと、人民元安です。
米国の利上げにより、投機が縮小したことで、緩和の恩恵が薄れた格好になっています。
利上げよりも、今回の株価下落を強く誘導した主因は、人民元安です。
今年、10月のSDR構成通貨入りを目指し、人民元がどこかの時点で自由化する可能性があります。
自由化された場合、人民元は、現在の価値を保てないという見方が有力なため、昨年以降、人民元からの積極的な逃避が始まり、いつまで、どこまで下げるのかが見ない状況になっています。
人民元からの逃避が円高を作り、円安で上昇した日経平均の上げ分が削ぎ落とされる格好になっています。
緩和状況で、適正だと考えられる値位置は、円・ドルが120円、日経平均が18000~20000円です。
人民元の下値が見えてくれば、その後、緩やかな下げの流れを作る展開となったとしても、円・ドルは120円を目指す動き、日経が18000円以上を目指す動きへ入るはずです。
今年、特別に弱い年として認識されることで、インパクトのある政策(大規模な10兆円以上の大規模な補正予算、消費税引き上げの延期など)が実行されるなら、来年の上げは、昨年の高値20952円を超えるものになることも考えられます。

人民元がどのような格好で自由化されるのか、自由化されないまま、SDR構成銘柄入りすることになる(紙の紙幣の信頼の終焉、ビットコインへの移行が早まる)のかは、10月頃にわかります。
したがって、どんな状況であっても、現在の人民元の問題については、10月頃に結論が得られます。
円・ドルは、遅くとも今年後半に(FRBの利上げの影響もあり)120円を目指す動きがあらわれます。
日経平均株価は、遅くとも10月までにつける安値が今年の最安値になります。

日経平均株価の年間の変動幅は、4000~6000円です。
価格は、年初の高値18951円から2月の安値14865円まで、すでに4086円の値幅の下げを経過しています。

本年は、すでに下方への下げ余地が限られる状況の中で、下値を模索している状況です。
特別に弱い年に底値をつけてきた過去の値動きと同様に今年の最安値を起点として、1年程度継続する上昇の流れへ入るとするならば、これから考えなければいけないポイントは、いつ頃、本年の最安値をつけるのかということです。

最安値をつける時期、値位置としては、5月(5月からもちあいで5月の安値を若干割れる格好で8月)、または10月が考えられます。

値位置については、本日、朝方に1円幅の円高があったにもかかわらず、日経平均が反発して始まったことで、2月12日の安値14865円を大幅に下回るような下げになりにくいことを示しました。
人民元安が引き起こしている円高によって株価が下げていると見ています。
円高に反応が薄い(円高へ振れる幅が短くなるので株の下げ期間が短くなる)のは、現在の時期と、14865円に対する下値堅さだと考えられます。

下値の目安は、『14865円を若干割れた地点』が考えられます。

1円幅の円高場面にもかかわらず、極端な下げ幅にならなかったことで、少なくとも、3月中に2月にあらわれた急落場面があらわれないと考えられます。
3月に入ってからの上げ幅が、3月が陽線引けする可能性のあること示していることを考慮すると、3月末の時点で、16000円を割れるような下げ場面になっていないと推測できます。
4月は上げやすい時期であり、積極的に下値を掘り下げる展開にならないと考えられます。
年の前半に底値をつけるなら、4月ではなく、5月頃になる可能性があります。

上図は、以上のことを考慮した今年のシナリオです。

 


【15年12月23日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

以前の日経平均株価の長期シナリオは、日銀の追加緩和がなければ、16年が今年6月の高値20952円を大きく超えるような上げ場面にならないというものでしたが、それを変更します。
12月18日の日銀の発表では、量的緩和を拡大せず、円・ドルを積極的に現在の水準から円安へ誘導する内容ではありませんでした。
FRBが利上げを行うことで、16年のNYダウは積極的な下降局面へ入る可能性があると見ていたため、以前は、さらなる円安がなければ、日経平均株価の上昇につながらないと推測していました。

FRBの利上げペースが緩やかであり、NYダウが少なくとも、年の前半は、本年5月の高値18351ドルを超える程度の上げ場面を経過する余地が残されている可能性があると判断し、日経平均株価も、年の前半に上げ幅を拡大できる期間が残されているという可能性を考えておくことにしました。

この判断には、根拠がありませんが、以下の点を考慮しています。
○NYダウの09年3月からの上昇は、きれいな5つの波のパターンになっていない(15年8月24日の安値までの時点で4波を経過していて、まだ5波目の上昇で高値を更新する可能性が残されている)
○日銀発表の内容には、株価を押し上げたいという意思がある
○米国が利上げを開始したことで、数年先の日本の金利上昇が見えてきた状況の中で、マイナンバー制や、消費増税に伴う軽減税率の導入、TPP、電力自由化など、企業の設備投資を促す流れができてきている
○1月、2月頃の補正予算で株価の下値を支えられると、そのときの値位置次第で、3月へ向けた上げを誘導しやすくなる
○参議院選の前に、消費税を引き上げられる環境を整える
どれもこれも、枝葉の見方で、株式市場へ入る資金量が増えるという根拠になりません。

日経平均株価の現時点での長期シナリオは、5つの波のパターンを作るというチャートの経験則だけで言えば、強弱の2通りが考えられます。

弱気のシナリオは、
「08年10月以降の上昇は、10年4月以降、13年5月以降の2波と4波を経過して、15年6月の高値で5波を完成している」「16年は、上げ幅全体の修正局面へ入り、下降パターンの年になる」
というものです。
強気のシナリオは、
「08年10月以降の上昇は、11年11月から3波目の上昇局面へ入り、この3波が5つの波のパターンを作り、13年5月以降、15年6月以降の(2)波と(4)波を経過して、15年9月以降が3波の中の(5)波目の上昇局面へ入っている」「16年は3(5)波の終点をつける動きがあらわれる」
というものです。

短期的にNYダウが下げの流れを作り、円高を継続する可能性があることから、日経平均株価は、12月末から1月にかけて、下値を模索する展開になると考えられます。
強気のシナリオになるなら、このときの下げが12月15日の安値118562円を一時的に下回る程度で終わり、すぐに上昇を開始すると考えられます。

下降幅が大きくなり、16901円へ接近すると、弱気のシナリオになる可能性が出てきます(4月頃までの上げやすい期間と上げ幅から逆算して推測しています。月間の変動幅がどんなに大きくても1000~1500円程度で、極端に上げ幅の大きな動きになると長く継続できないという値動きをパターンを考慮すれば、だいたい想像できます)。

上図は、強気シナリオでの今後の展開です。
現時点では、どちらのパターンになるかがわかりませんが、1月上旬頃までの動きを経過すれば、だいたい展開が見えてきます

強気シナリオになるなら、16年は、1月に押し目をつけて、23000~24000円程度を目指す上げ場面へ入ると考えられます。

 


【15年10月13日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

日経平均株価は、下げ幅が大きくなりやすい10月中旬頃までの期間で下値堅く推移した経緯から、9月29日の安値16901円が年内の押し目となる公算です。

円・ドル相場は、FRBによる利上げが12月に行われると考えられます。
12月に利上げするか否かにかかわらず、多くの市場参加者が利上げを前提にして行動する可能性があるので、円・ドル相場は、12月に向けて、円安の流れを作ると考えられます。

下げやすい時期を経過して、下値の限界がはっきりしている状況で、10月下旬、または11月頃から、円安の流れへ入るという見方ができるため、日経平均株価は、年末へ向けて上昇を開始し、20000~21000円程度を目指す動きになると考えられます。

来年の展開は、1月~2月の期間で価格が下値を試す動きになると考えられるので、その下げがどの程度の値幅になるかによって、図のような2通りに分かれます。
1月、2月にあまり下げなければ、来年は、2月以降の上昇が24000~26000円を目指す展開になると考えられます。
1月、2月に18000円程度まで下げるなら、来年は、その後の価格が上昇しても、21000~22000円程度が上値の限界になる公算です。

以上の見方は、日銀が追加緩和しなかった場合のものです。
10月末か、12月のどちらかで追加緩和した場合、来年の上げ余地が拡大します。

 


【15年9月1日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

日経平均株価日足

日経平均株価は、2008年10月以降、大勢の上昇局面へ入っています。
この上昇は、政府、日銀が金融緩和をやめることで終了します。
目安は、米国10年債利回りが6%を超えるころ、日本の10年債利回りが2%を超える展開になると考えられるので、そうなった時点です。
FRBが大量に保有する債権の償還スケジュールから、2018年~2020年の間が有力だと考えられます。

15年6月24日の下げは、13年5月24日以降の下げと同程度の値幅の調整で、15年10月頃に終わると考えられます。
調整を終了して上昇を開始した後は、2012年末から2013年にかけてあらわれたような上げ局面へ入る可能性があります(値幅はそれほどにはならないかもしれません)。
15年の後半以降の次の上昇が終了すると、そこで天井を確認する動きへ入るか、10年から11年にかけてあらわれた調整と同程度の値幅と期間の調整場面になるかのどちらかの展開へ入ると考えられます。
下げのきっかけは、17年4月の消費税増税です。
増税は、金融引き締めになるため、上昇局面の終焉を視野に入れておく必要があります。
安倍総理が17年4月の増税を決定した時点から、価格が上値を抑えられる動きがあらわれると考えられます。2016年7月に参議院選挙があり、どうもこれが衆参同時選挙になる可能性があるようです。どちらにしても、来年6月以降は波乱含みであることを考えると、15年後半からの上げは、16年6月頃までが目安となって、16年6月から17年年末までにかけて、日柄の長い調整局面へ入ると考えられます。

15年の展開は、動画の方で何度も話している通り、9月中旬、または10月にいったん17714円を割れる動きを経過した後、下値堅さを確認した後、次の上昇局面へ入ると考えられます。

 


【15年8月5日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

前回、日経平均株価は、5月、6月に戻り高値をつけた後、10月頃まで継続する調整局面へ入り、19000円以下を目指すと書きました。

5月の時点では、円・ドル相場がさらに円安へ進む展開を想定していませんでした。しかし、これまでの円安方向への下値堅さから、現時点では本年後半が円安に推移する展開を考えておく必要が出てきました。
そのため、前回の見方だけではなく、今回は、今後の下げ幅が限られて、円安の流れに合わせて上昇する展開をシナリオに加えておきます。

今後の展開は、3通りが考えられます。
1つ目は、円・ドル相場が9月以降に130円を目指す展開になる場合のシナリオです。
こちらの展開になる場合、8月から9月中旬頃までに19000円~19500円程度で調整が終わり、9月以降に上昇を開始します。
2つ目、3つ目は、円・ドル相場が10月までの期間で115円、110円を目指す展開になる場合のシナリオです。
10月頃までの期間で、18500円、17500円程度まで下げた後に押し目底を確認して、上昇を開始します。

18500円程度で下値を支えられる展開になる場合、9月頃まで、ジグザグに上値、下値を切り下げる流れを作り、9月下旬から10月上旬頃に一気に下値の目安へ到達して、押し目をつける展開になると考えられます。

17500円程度で下値を支えられる展開になる場合、8月中、勢いの強い下げ場面となって、7月9日の安値19115円へ接近する程度まで下げると考えられます。

どの展開になる場合でも、8月は、全体の相場が下値を試す動きとなって、年末へ向けた上昇を準備する動きになると考えられます。

3通りのどの展開となっても、本年後半から来年までの上げ幅は、6000円幅を想定しています。
上げ幅はかわりませんが、スタート地点が変わるので、8月以降の下げ幅によって、来年、目標とする上値が変わります。

 


【15年5月28日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

日経平均株価のシナリオを修正します。
4月16日の時点で描いたシナリオの中の6月、7月の上昇は、円・ドル相場が124円を目指す過程(あるいは、いったん115円程度まで下げてから120円を目指す過程)であらわれると考えていた展開です。
5月28日の時点で、円・ドルは、円安の限界だと見ていた124円へ到達し、NYダウが(本年が弱気パターンの年の場合の)本年の最高値をつけたばかりの状態です。

日経平均株価は、6月~10月までの期間で高値を更新するとするなら、上げ傾向の強い6月とその流れに乗った7月、8月だと考えられます。
5月7日以降の勢いの強い上昇が終息して、いったん価格が下げた場合、その下げは少なくとも6月中旬以降まで継続すると考えられます。
上げやすい6月に上昇が勢いづくなら、その後、7月、8月に上値を試す可能性がありますが、現在の上げが終息した後は、そのような展開を考え難い状況になります。

つまり、5月7日以降の勢いの強い上昇が終息して、戻り高値を確認できるなら、その戻り高値は、次に上げの準備を経過して、高値を目指す年末まで、抜くことのできない高値になると考えられます。

今後、戻り高値をつけた後の下げは、14年12月以降と同程度の調整で終わらず、それ以上に下げ幅の大きな動きになり、10月頃まで下値を掘り下げる動きになると考えられます。

そのため、押し目買いだけを考えていたこれまでの方針を変更して、今後は、戻り高値を確認する過程での20500円以上の売りを考えます。
積極的な買いは、10月まで待ちます。

 


【15年4月16日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

日経平均株価の長期シナリオは、だいたい前回と同じです。
1月16日以降の勢いの強い上げは、4月10日の高値20006円が終点になって、いったん調整入りする公算です。
この調整は、14年12月8日~15年1月16日までと同程度の値幅の動きになると考えられます。
下値の目安はだいたい18500円前後が挙げられます。
本年は、強気パターンの年になるという見方が正しければ、本年全体の上値の目安が21000円、22000円程度になると考えられます。
まだ上げ余地を残しているので、4月10日以降の調整を経過した後は、再度高値を更新する動きになると考えらえます。

次の日経平均株価の上げ場面は、FRBが金利引き上げの日程を明確にする、またはその思惑が強くなることで、米国債利回りが振れ幅を伴って上昇し、その過程で、一時的にはっきりとした円安の流れを作る(5月の円高の幅次第では122.05円を超えられない可能性があります。122.05円を超えても、124円程度が限界となります)過程であらわれると見ています。

だとすれば、6月のFOMCの前後で上昇を開始するか、またはそれ以前から円安方向の流れを作り、日経平均株価も上昇を開始していると考えられます。

この見方が正しければ、4月10日以降の調整は、5月中旬から6月上旬頃の範囲、18500円前後で押し目をつけると考えられます。

本年のNYダウは、9月、10月に大きく下げると見ています。
この下げにより、円・ドル相場も円高の流れを作ると見ています。
NYダウの下げ、円高により、8月以降の日経平均株価は、再度、下値を試す動きになると考えられます。
この下げは、14年9月25日~10月17日までの調整と同程度の下げ幅(1845円幅)になると考えられます。

本年が強気パターンの年になるなら、10月、11月頃までに下値を確認して、年末へ向けて、本年の最高値をつける展開へ入ると見ています。

 


【15年2月16日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

日経平均株価は、本年が強気パターンの年になる場合、年の前半に上げ幅を拡大すると考えられます。
本年全体の上値の目安は、1月16日の安値16592円から4000円、6000円幅の上昇となる20592円から22592円範囲が考えられます(おおまかな目安と考えて下さい)。
年の前半に上昇する展開になる場合、昨年4月以降の上昇がはっきりとした上昇の流れとなって、5つの波のパターンを作る展開になると考えられます。

その場合、上昇の過程で、まず14年12月8日~15年1月16日までと同程度の調整(1438円幅)を経過し、次に14年9月25日~10月17日までと同程度の調整(1845円幅)を経過し、最終段階の上昇場面へ入ると考えられます。

2つの調整がいつ頃入るのかが今後の展開を判断するポイントになります。
季節性を考慮すると、値幅の大きな調整が入る時期は、3月、5月、7月~10月頃の期間が考えられます。

1438円の調整が入る前には、価格が19500円を大きく超える値位置まで上昇する必要があります。
2月12日の一段高によって、現在が19500円以上を目指す流れへ入っていると考えられます。
3月に1438円の調整が入るには、2週間程度の日柄で一気に1500円以上の上げ幅になる必要があります。
現時点では、急に上げが極端な勢いがついて、一気に目標値へ到達する展開を考え難いことから、19500円を大きく上回る地点へ到達して、1438円幅の調整が入る時期は、5月頃になると考えられます。
その調整を経過した後、6月~8月の期間で高値を更新する動きを経過して、その後、1845円幅の調整場面へ入ると考えられます。

 


【14年12月30日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

2015年の日経平均株価は、08年10月14年以降の上昇の高値を更新し、その過程で上げ余地、上げ期間が十分にある可能性を示してきたことから、強気パターンの年になると考えられます。
まだ15年の展開がはっきりしたわけではありませんが、現時点では、強気パターンの年になる場合の展開を想定しておき、そうならなかった場合、シナリオを修正してゆきます。

現時点で推測している2015年の特徴は、円・ドル相場が円高(弱気)パターンの年、NYダウが弱気パターンの年になるにもかかわらず、日経平均株価だけが強気パターンの年になるということです。

米国は、金利の比較的勢いのある上昇局面へ入ること、投機に対する規制が強化されることなどが想定できるため、14年までのNYダウの上昇が一段落し、調整局面へ入ると考えられます。
ユーロ圏では、依然としてデフレ懸念が強く、いくつもの国の共同体であるがゆえに積極的な対応ができない状況を継続しています。ギリシャ選挙、ウクライナ問題など、火種もかかえています。
中国は、実態が正確にわかりませんが、不動産価格の下落、内陸部開発の失敗、シャドーバンキングの問題など、これまでいろいろと伝えられています。

2015年は、投機資金の日本への注目度が高まり、1年を通じて、下げ難く、上げやすい状況を継続する可能性があります。
90年以降で円・ドル相場が円高に推移して、日経平均株価が上昇した年は、99年、03年、09年などが挙げられます。
これらの年は、年初から4月頃までの期間、6月から8月頃までの期間(またはその両方)で上げ幅を拡大しています。
9月以降、円・ドル相場が円高の流れを明確にする過程で、上値を抑えられますが、上げ分のすべてを押し戻す下げにはならず、年末に向けて下げた分を戻す展開となっています。
2015年は、日銀が緩和政策を継続すると考えられることから、前半に極端に円高の流れを作る展開を考え難い状況です。
そのため、想定の通りに弱気パターンの年になるなら、年の後半に円高方向への振れ幅が大きくなると考えられます。
年の後半に円高方向へ大きく振れる可能性を考慮すると、日経平均株価は、15年が強気パターンの年となる場合、過去の値動きと同様、年初から4月頃まで、または6月から8月頃までに上げ幅を拡大すると考えられます。

2015年の日経平均株価の展開を想定するポイントは、
「2015年が強気パターンの年になる」、
「8月頃までに上げ幅を拡大し、9月以降に上値重く推移する」
「上昇過程で、14年9月25日~10月17日と同程度の調整が入る」
「1月以降の展開次第では、上昇過程で、前述した調整と12月8日~18日までと同程度の調整の2回の調整が入る」
ということになります。
以上を考慮した2015年の日経平均株価のシナリオは、図の3通りが考えられます。

 


【14年11月25日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

日経平均株価は、短期的に上値を抑えられる可能性がありますが、その下げがあっても、現在の長期的な上昇の流れが変化するわけではありません。
今回は、これまでの値動きから推測できる今後の展開について書いておきます。
日銀の追加緩和とGPIFの投資配分の変更により、来年、円・ドル相場が円高へ大きく振れ難い状況が明確になり、そして、株価の下値が支えられやすい状況ができています。
来年は、消費税という足かせがはずれ、上昇しやすい状況ができています。

チャートでは、10月から11月に高値を更新したことで、13年5月から継続した上値重い状況を抜け出し、現在が新たな上昇局面へ入っているという見方が有力になったと言えます。
これまで、来年の上昇を4月までの動きと見てきましたが、現時点では、来年が年末まで上昇を継続して、年間の変動幅が5000~6000円になる可能性があると推測しています。
来年は、1年を通じて上げの流れを作り、22000円、24000円程度を目指す動きへ入る可能性が出てきました。
上値の目安や調整の入り方は、年末の値位置によって変わります。
図の実線は、今後、大幅な上昇局面へ入る場合の基準になる動き方だと考えておいて下さい。

 


【14年10月20日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

10月下旬以降の展開は2通りです。
12月16374円前後、またはそれ以上を目指す展開になるか、12月まで14500~15500円程度の範囲で推移した後、来年1月以降に下降を開始する展開です。
前者の展開になるなら、10月17日以降、押し目底のパターンを形成した後、徐々に上昇を開始し、11月末頃に15000円以上、15500円程度に位置していると考えられます。12月は、一本調子の上げ場面になって、16000円以上をつけると考えられます。
後者の展開になるなら、11月末までの展開が前述した動きとなって、12月に上値重く推移し、15500円前後で上値を抑えられる展開が考えられます。
なお、10月下旬、または11月上旬頃まで下げの流れを継続して、9月下旬からの下げが14000円へ接近するような動きになる場合、12月までの価格が上昇しても15500円程度で終わり、後者の展開になる可能性が大きくなります。

12月に16000円を超える動きになる場合、来年は6月頃までの期間で19000円以上を目指す可能性が出てきます。1年間の展開は、強気パターン、横ばいパターンのどちらかです。
12月に15500円前後で上値を抑えられるなら、来年は弱気パターンの年となって、11000円、10000円を目指す公算が大きくなります。
シナリオが正しければ、1月、2月に下値を試す流れになると考えられるので、このときの下げ幅と値位置で来年の年間の強弱パターンが見えてきます。

 


【14年9月4日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

日経平均株価は、4月11日以降が、本年の上値目標値である17500円前後、または19000円前後の水準を目指す流れへ入っていると考えられます。
これまでの上昇の仕方と、円・ドル相場の流れを考慮すると、現時点では、本年が12月までに19000円前後を目指す展開になると推測しています。
今後、上昇の流れを継続すると考えられますが、目標値を達成する前に、いったん7月31日から8月8日までの同程度の値幅(1006円幅)の調整が入ると考えられます。
現時点ではっきりしていない点は、この調整がいつ頃あらわれるかです。
調整があらわれるまでに、価格は17000円以上へ上げているはずなので、調整があらわれる時期の目安がはっきりすれば、目標値達成までの展開が明確になります。
考えられる時期は、9月18日頃から(FOMC後から)、または10月頃が考えられます。
9月中旬以降に1006円幅の調整が入るなら、それまでに17000円以上へ上げる展開になる必要があるので、17日までの上げがかなり急な動きになると考えられます。
そのような展開にならなければ、10月まで、日柄をかけて17000円以上を目指す展開(それまでは目立った調整が入らない上げを継続)になると考えられます。

日経平均株価週足

以下の見方は、日経平均株価がオリンピック前年まで上昇を継続することを前提としています。
デフレから緩やかなインフレへ変化する過程で、資産価値が上昇し、来年以降、海外の投機家が日本への投資配分を増やす流れができるということが前提となっています。
来年以降の展開を確認するまでわからないことを勝手に推測しています。

19年まで価格が上昇を継続するならば、それは、2008年10月からの全体の上昇局面を継続する格好で上げると考えられます。
だとすれば、13年5月以降の下げが10年4月~11年11月までの調整と同程度の4波目の調整ではないと考えらえます。
14年の上げは、3波の上げであり、この上昇が終点をつけた後、4波目の調整(3527円以上の下げ幅)があらわれると考えられます。
本年は、年末に消費税を引き上げるか否かを決めます。
日経平均株価が想定した通りに19000円前後まで上昇しているなら、おそらく増税することになると考えられます。
この決定をきっかけに、本年年末から来年の後半までの期間で、4波の調整場面へ入る可能性があります。
15年に4波の調整を経過した後、15年10月頃に押し目底を確認して、19年まで、最終段階の5波の上昇局面へ入るのではないかと見ています。

 


【14年7月22日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

日経平均株価は、6月の上げが3月7日の高値15312円を超える動きになったことや、7月に下値堅く推移したことで、本年が10月頃までに13000円を目指す展開にならない可能性が大きくなったと言えます。
本年は、年末に向けて17000円前後、または19000円前後を目指す動きになると考えられます。
上昇を開始する時期は、円・ドル相場が下値堅い場所を確認した後、8月中旬以降になると考えられます。
それまでの期間は、4月11日の安値13885円まで下がらない程度の調整場面を継続する公算です。
8月中旬頃までの期間で、6月13日の安値14830円前後で押し目をつける展開になると、本年が19000円を目指す可能性が出てきます。
その場合、9月には16320円を超えて、16320円以上の上値余地があることを確認できる流れができていると考えられます。
10月頃までの期間で16320円が重い抵抗になり、10月頃にいったん強く上値を抑えられる動きがあらわれると、年末までの上値の目安が17000円前後になります。

8月中旬頃までの期間で下げ幅の大きな動きがあらわれて、14500円以下まで下げると、その後の上昇過程で、15490円前後、16320円前後の上値余地を確認する日柄が必要になるので、年末までの上げ余地が17000円前後になると考えられます。

 


【14年6月4日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

日経平均株価の長期シナリオを修正します。
前回は、「6月までの期間で12500円前後まで下げて、8月以降に上昇を開始するか、一段安になるかの判定場面があり、本年が弱気パターンの年になるか、横ばいパターンの年になるかがはっきりする」と書きました。
前回想定した展開になるなら、5月中に勢いの強い下げ場面があらわれて、下値を掘り下げる動きになる必要がありましたが、そうなりませんでした。

現時点で考えられる展開は、図の実線の2通りです。
図の強気の展開になる場合、6月、7月が堅調に推移して、8月前後に下値を試す動きを経過した後、9月以降に上昇を開始して、年末ごろに17000円を試す動きとなっていると考えられます。
図の弱気の展開になる場合、8月頃までにいったん14000円前後まで下げた後、9月以降に13000円、12500円を目指す展開になります。
これらの水準で押し目をつけた後は、年末まで堅調に推移します。

 


【14年4月28日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

日経平均株価の長期シナリオは、3月21日の時点でのものとほとんど変わりません。
以前と同様、5月末から6月上旬頃までの期間で、昨年6月の安値12415円を目指す展開になると考えられます。
3月の時点では、4月に価格が上昇することで、6月、7月頃まで14000円が強い支持になり、価格が下値の限界を試す流れになる時期が8月以降となり、10月、11月に13000円前後で押し目をつける展開になる可能性を残していました。
しかし、4月下旬までの上値の重さから、10月、13000円のパターンになり難い状況がはっきりしました。
現在は、5月末から6月上旬頃までの期間で、昨年6月の安値12415円を目指す展開になる可能性が、3月21日の時点よりも、より高まったと言えます。
前回は、4月中に14000円を大きく下回る動きになる可能性を想定していました。
ジグザグに価格が下げると推測したからですが、4月に下値堅く推移したことで、5月の下げ幅が大きく、勢いの強い動きになると考えられます。
8月までの期間では、12415円前後が強く意識される水準になると考えられます。
8月までにつける安値(下値の限界はすでに5月末、6月上旬に試しているが、8月に若干だけその安値を下回る可能性を考慮しています)は、大勢の強弱の節目になります。
本年後半、または来年4月頃までの時期に16320円を超える動きがあらわれるなら、8月以降ははっきりとした上昇の流れへ入るはずです。
16320円が大勢の大天井なら、8月以降の反発がすぐに上値を抑えられて、9月には8月の安値を下回る動きになっていると考えられます。
弱気の展開になる場合、10月、11月頃までに11000円、10000円程度まで下げる可能性が出てきます。

 


【14年3月21日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

日経平均株価のこれまでの長期シナリオは、4月頃までの期間で上値を試す流れを作り、6月頃まで高値圏で推移した後、6月以降、10月、11月頃までの期間で13000円前後を目指す展開へ入り、押し目をつけるという展開を想定していました。
この見方を変更します。
12月30日の高値16320円へ接近する動きになるなら、3月下旬には上昇の流れができているはずですが、20日は価格が下げて、上値の重さを露呈しています。
この動きにより、現在は、16000円前後を試す流れの途中ではなく、13年12月30日以降の下降途中の中段もちあいである公算が大きくなったと言えます。
3月に上値を試す動きへ入れなかったことにより、上値の重さがはっきりしたので、今後は、6月まで価格が下げずに下値堅く推移するという見方を変更します。上値の重さが明確になった後の価格は、その状態でその値位置に長く留まらず、下値を試す動きへ入ります。
そのため、6月まで14000円以上で推移すると見ていた長期シナリオを変更します。
現状から推測できる最も有力な展開は、13年12月30日以降が5つの波の下降の流れを作る動きへ入っているというものです。
こちらの展開になる場合、13年12月30日の高値16320円が大天井になっているという見方と、08年10月以降の大勢の上昇局面の中のⅣ波の途中の動き(今までの見方)の両方が考えられます。
どちらの展開になる場合でも、本年9月頃まで、13年6月13日の安値12415円前後が強い支持になると考えられるので、大勢の強弱が見えてくる時期は9月以降になります。

新たなシナリオは、図の実線の通りです。
4月以降、5月、6月までの期間で下降の流れを作り(12月30日以降が5波の下げパターンを作る中での3波の動き)、当面の下値の目安となる12415円(ここへ届かない程度の地点が有力)を目指した後、6月から8月頃までの期間で下値堅く推移します(4波の反発、5波の下げを経過する過程で3波の終点を大きく下回らず、押し目底のパターンを形成します)。
8月以降は、いったん上値を試す流れへ入り、大勢が弱気なら9月から大幅な下降の流れへ入り、大勢が強気なら、ジグザグに下値を切り上げる流れへ入ります。

 


【14年1月16日時点の長期シナリオ】

日経平均株価日足

1年間のシナリオを作るポイントは、以下の通りです。
・その年が強弱、横ばいのどのパターンに入るかを推測する
・年間の変動幅を見る
・上げやすい時期、下げやすい時期を確認する
・年間の最安値、最高値をつけやすい時期を確認する

年間の変動幅を調べると、年ごとにかなり振れ幅が違います。それを大中小の振れ幅に分けると、以下の通りになります。
以下は、91年から13年の期間の変動幅を“7000円以上”、“4000~7000円”、“4000円以下”に分けたものです。90年以前も90年以降と変動幅の大きさはあまり変わりませんが、90年以前は、それ以降よりも年間の変動幅が小さくなっています。85年以前になると、4000円以下になっている年ばかりになっています。
⇒7000円以上
9707円、7651円、8162円
⇒4000~7000円
6147円、5610円、4331円、5728円、6422円、4565円、5914円、5174円、5675円、5922円
⇒4000円以下
3931円、3884円、3635円、1896円、3518円、3631円、3746円、2612円、2756円、2195円

7000円以上の値幅の動きは、89年のバブル崩壊後の下げ局面となる1992年、ITバブルが崩壊した2000年、リーマンショックで暴落した2008年の3回でしかあらわれていません。
特殊事情で暴落するときだけ、年間に7000円以上の変動幅(主に下げ)となる場合がありますが、それ以外は7000円以下の変動幅となっています。
4000~6000円の変動幅は、上昇、下降にかかわらず、一定方向の動きになっている年にあらわれることが多くなっています。
2000~4000円の変動幅は、1年間が往って来いの展開になっている場面であらわれることが多くなっています。

1950~2013年までの期間での日経平均株価の月ごとの陽線確率は、次のようになっています。
1月=67.2%
2月=57.8%
3月=57.8%
4月=64.1%
5月=45.3%
6月=65.6%
7月=48.4%
8月=54.0%
9月=46.9%
10月=53.1%
11月=56.3%
12月=60.9%

50年から89年までは、大勢の上昇局面となり、ほとんどの年で上昇しているため、全体の数値が高くなっています。
その点を考慮すると、陽線確率が50%以下となっている5月、9月は、下げやすい時期だと推測できます。
60%以上の月は、1月、4月、12月です。これらの月は上昇傾向があると考えることができます。
全体では、年末から6月頃までの期間で上昇しやすく、5月の下げをはさんで4月から6月までの期間で戻り高値を確認して、10月頃まで下げの流れを作りやすいという展開が考えられます。
過去の経験則では、弱気パターンの年になる場合、6月までに年間の最高値を確認します。
7月に高値を更新する年は、強気パターンの年になります。

1年間が強気パターンの年になる場合、全体で4000円から6000円の上昇幅を経過するわけですが、1年を通じて高値を更新し続けるわけではありません。
価格の長期的な上昇は、上げやすい時期の短期的な上昇で高値を更新する動きが組み合わさって、全体で上げの流れを作っているに過ぎません。
短期的に上げ幅が大きく、高値を更新するような上昇は、上昇傾向のある時期にしかあらわれません。

以上のことを前提として、現在のチャートを見れば、本年の動き方や、値位置がだいたい見えてきます。
年間の変動幅が4000~6000円と幅がありますが、6000円近い変動幅になる場合、昨年のように6月まで一本調子の上昇になるか、いったん2000円程度の下げ幅を経過して、6000円を上げる(高値更新が4000円幅)になるかのどちらかです。
一本調子の上げになる場合、上昇しやすい期間の長さから、年初から上昇するケースが有力です。その他に考えられるケースは、年初に上昇して、上げ幅を拡大し、下げやすい夏にあまり下げず、10月以降にさらに上げ幅を拡大するという展開も考えられます。結果だけを見れば、1年を通じて上昇を継続する展開になります。

本年の日経平均株価は、昨年5月以降、もちあい局面へ入っているか、昨年6月以降が最終段階の上昇局面へ入っているかのどちらかです。
最終段階の上昇局面へ入っている場合、上昇の終点をつけた後、値幅の大きな調整局面へ入ると考えられます。また、昨年後半からの上昇の流れを継続する格好で上げ幅が拡大すると考えられることから、高値を更新する時期は年の前半になると考えられます。
価格が上昇する場合でも、年の前半に戻り高値をつけて、大きく下げるわけですから、本年は、強気パターンの年にならないと見ることができます。
つまり、本年は、前述した2通りのどちらのパターンになっても、1年間が横ばいパターンの年になるという見方ができます(前半上昇後に下げ幅拡大なら、下降パターンも考えられます)。

昨年5月からのもちあいの動きを継続している場合、1年を通じて15942円以上の上値の重さが意識される展開になると考えられます。
つまり、上げ傾向の強い時期に価格が上昇する場合でも、その前に価格が十分に下げていて、16000円程度の水準までの上げ余地が十分にある状況になっているという見方できます。

前半に上昇するパターンになるなら、6月までの期間で、2000~4000円幅程度の高値更新を見込めます。ただ、6月までにつける高値は、大勢の天井になるはずなので、6月~12月までの日柄を考慮すれば、その後の価格が往って来いの展開で終わらず、下方向へ一時的にせよ大きく振れる動きが考えられます。
そのように見れば、高値を更新できる値幅は、2000円前後だと推測できます。
したがって、年の前半に上昇するパターンになるなら、6月頃までの時期に18000円前後まで上昇してから下げる展開になると推測できます。
高値を更新する時期は、3月~4月、6月が考えられます。

以上のことを考慮すると、本年の展開には、図の2通りが考えられます。
1つ目は、2月までの期間で、昨年9月以降と同程度の調整を経過し、3月以降に上昇を開始して、高値を更新して、4月、または6月に18000円前後の水準で戻り高値をつけた後、下降を開始して、14000円程度まで下げる展開です。
2つ目は、2月以降の上げが上値重く推移して、3月、4月に16320円前後で上値を抑えられた後、その後、10月、11月頃まで戻せば売られる展開を継続して、13000円前後(昨年5月以降と同程度の下げ幅になる地点)まで下げる展開です。
どちらの展開になるかは、2月までの下げ幅、3月、4月の上げ方でわかります。